3GPP 5G NSA Detailed explanation 4（Consideration of EN-DC SCG Failure Causes）

3GPP 5G NSA解説資料
2022/11/17 1
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3GPP 5G NSA Detailed explanation 4
（Consideration of EN-DC SCG Failure Causes）Rev3.00
2022年9月2日 Centimani 株式会社（技術顧問安永隆一）

内容
１．SCG障害概要
２．SCG無線リンク障害
３．Capability
４．EN-DCの障害タイプの判別
Appendix

SCG障害
2022/11/17 4
SCG障害 SCG RLF
SN change failure
SCG configuration failure
SCG RRC integrity check failure

SCG障害トリガ
2022/11/17 5
SCG障害のトリガ（UE） SCG無線リンク障害
同期によるSCG再構成の失敗
SRB3（UEとgNBの間のコントロールプレーン）RRCメッセージのSCG構成失敗
SCG Integrity Failure（最大アップリンク送信タイミング差を超えている）
・NRセルの追加中にNRセルの同期が失敗すると、UEはscg-ChangeFailureとして設定された失敗
タイプでSCG失敗をトリガーする。
・SRB3を介して受信した再構成メッセージが無効な場合、UEはscg-reconfigFailureとして設定された
障害タイプでSCG障害をトリガーする。
・SRB1を介して受信した再構成が無効な場合、UEは再確立をトリガーする。
※SRB1はマスターノード（EUTRA）、SRB3はセカンダリノード（NR）に関連付けられている。
・SRB3を介して受信した再構成メッセージとその整合性チェックが失敗した場合、UEは障害タイプを
srb3-IntegrityFailureとして設定してSCG障害をトリガーする。
・SRB1を介して受信した再構成メッセージで同じ条件が発生した場合、UEはここで再確立をトリガーする。

２．SCG無線リンク障害

5G NR SCG障害と無線リンク障害
2022/11/17 7
✔ 無線リンク障害（RLF）検知の目的で、UE物理層は、プライマリセルの
ダウンリンク無線リンク品質を監視して、上位層に非同期/同期ステータス
表示する。
✔ 5G NSA EN-DCモードでは、RLFはMCG（E-UTRA LTEセル）と
SCGセル（NR）に対して別々に通知される。
✔ 無線リンク障害がMCG（LTE eNB）で検出された場合、UEはRRC
接続再確立手順を開始しますが、RLFがSCG（NRセル）障害で検出
された場合、UEは、再確立をトリガーする代わりに、すべての無線ベアラの
SCG送信を一時停止し、SCG障害情報をeNBに報告する。
SgNB
RLF：
SCG Failure
RLF：
Re-establishment
MeNB

5G NR SCG障害と無線リンク障害
2022/11/17 8
rrcConnectionReconfiguration
nonCriticalExtension x7
nr-Config-r15 setup
endc-ReleaseAndAdd-r15
nr-SecondaryCellGroupConfig-r15
rrcReconfiguration
spCellConfig
rlf-TimersAndConstants setup ⇒ T310、N310、N311
rlmInSyncOutOfSyncThreshold
spCellConfigDedicated
downlinkBWP-ToAddModList
bwp-Dedicated
radioLinkMonitoringConfig setup
failureDetectionResources ⇒ RLF、Beam Failure
SgNB
RLF：
SCG Failure
RLF：
Re-establishment
MeNB
以下はタイマーとカウンターを含む主要な
RLF構成パラメーターを示している。

Radio Link Monitor設定
2022/11/17 9
Radio Link Monitor設定は、UEがSSB-RSまたはCSI-RSのどちらに基づいて監視
する必要があるかを示している。
rrcConnectionReconfiguration
nonCriticalExtension x7
nr-Config-r15 setup
endc-ReleaseAndAdd-r15
nr-SecondaryCellGroupConfig-r15
rrcReconfiguration
spCellConfig
rlf-TimersAndConstants setup
rlmInSyncOutOfSyncThreshold
spCellConfigDedicated
downlinkBWP-ToAddModList
bwp-Dedicated
radioLinkMonitoringConfig setup
failureDetectionResources
Purpose RLF
detectionResource
csi-RS-index:0
Purpose RLF
detectionResource
ssb-index:0
⇒ RLF、Beam Failure

RLF同期・非同期判定方法
2022/11/17 10
①PSCell（NRセル）のn310連続「非同期」表示を受信すると、UEはタイマーt310を開始します。
➁タイマーが切れる前にUEがn311同期表示を受信すると仮定すると、t310タイマーは停止します。
➂そうでない場合、タイマーは期限切れになり、UEはRLFをトリガーします。
Out of Sync In-Sync
N310
n=6
N311
n=3
N311設定回数の同期が確認
されるとT310を停止する。
T310
t=2000ms
RLFトリガ

SCG無線リンク障害の発動条件
2022/11/17 11
以下の条件のいずれかが満たされた場合、UEはSCGセルで無線リンク障害を申告する。
・PscellでのT310の有効期限
T310の有効期限が原因でRLFが発生した場合、UEはfailureTypeをt310-Expiry
としてSCG障害をトリガーする。
※UEは、下位層からN310の連続した「非同期」表示を受信すると、T310を開始し、
このタイマーの期限が切れる前に、下位層からN311の連続した「同期」を受信すると
停止する。

SCG MACからのRA要因で無線障害が発生
2022/11/17 12
ランダムアクセス（RA）の問題が原因でRLFが発生した場合、failureTypeは
randomAccessProblemとして設定される。
※例えば。
・UEが接続モードになっているが、アップリンク同期されていない
（RRC非アクティブタイマーの前にtimeAlignmentTimerが期限切れ）
⇒アップリンクトラフィックがあると、UEはRACH手順を開始し、この間にRACHがNRセルで
失敗すると、UEはSCG障害をトリガーします。

UE Capabilityの役割
2022/11/17 14
どの無線システムでも、正確で効率的な調整と相互通信のために、基地局はUEに
関するすべての機能を把握している必要がある。
⇒基地局はUE機能を照会し、UEはすべての情報を報告する。
⇒UEの機能を把握した後、基地局はUEの正しいスケジューリングを行うことができる。
UE
Capability
RADIO Capability
Network Capability

UE Capability問い合わせフロー
2022/11/17 15
eNB gNB MME
UE
Network Capability
EPS Network feature Support
UE-Capability Request
Eutra,Eutra-nr,nr
NAS Attach Request
UE Capability Enquiry
UE Capability Information
UE-EUTRA-Capability
UE-NR-Capability
UE-MRDC-Capability
UE Capability Info Indication
UE-Capability RAT-container List
｛rat-Type=EUTRA-NR, UE-Capability RAT-container=UE-MRDC-Capability｝

Network Capability
2022/11/17 16
Network Capabilityには、暗号化と整合性のためにサポートされているアルゴリズム
（EEA、EIA）、CIoT、ProSe（D2D）、DCNR、V2Xなどの機能がサポートされて
いる。

Network Capabilityの構造
2022/11/17 17
①デュアル接続のNR（DCNR）サポート
（9番目のオクテット、5番目のビット）
➁N1モードをサポート（N1mode）
（9番目のオクテット、6番目のビット）
※N1モードの機能を示します。
0N1モードはサポートされない
1N1モードがサポートされる

RADIO Capabilityに含まれる特定のUE機能
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UEのRADIO Capabilityには、特定のUE機能が含まれる。
UE-EUTRA-Capability
accessStratumRelease rel15,
ue-Category
pdcp-Parameters
phyLayerParameters
rf-Parameters
measParameters
featureGroupIndicators
UE-NR-Capability
pdcp-Parameters
rlc-Parameters
mac-Parameters
phy-Parameters
rf-Parameters
measAndMobParameters
fr1-Add-UE-NR-Capabilities
fr2-Add-UE-NR-Capabilities
featureSets
UE-MRDC-Capability
rf-ParametersMRDC
featureSetCombinations

４．EN-DCの障害タイプの判別

EN-DCの障害タイプの判別（TS 38.331 5.7.3.2）
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（１）SCG送信が中断されておらず、次のいずれかの条件が満たされている場合、
UEはSCG障害を報告する手順を開始する。
✔ 5.3.10.3項に従って、SCGの無線リンク障害を検出したとき。
✔ 5.3.5.8.3節に従って、SCGの同期障害を伴う再構成時。
✔ 5.3.5.8.2項に従って、SCG構成の失敗時。
✔ SRB3に関するSCG下位層からの整合性チェックの失敗時。

2022/11/17 21
（２）手順を開始すると、UEは次の動作をする。
✔ すべてのSRBおよびDRBのSCG送信を一時停止する。
✔ SCG MACをリセットする。
✔ 実行中の場合、SCGのT304を停止する。
✔ UEがEN-DCの場合は、TS 36.331の5.6.13aで指定されている
SCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始。

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（１）T310の期限切れによりUEがSCGFailureInformationNRメッセージの送信を
開始した場合：
→failureTypeをt310-Expiryに設定する。
（２）UEがSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始して、SCGの同期
失敗情報を再構成する場合：
→failureTypeをsynchReconfigFailure-SCGとして設定する。
（３）UEがSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始して、SCG MAC
からのランダムアクセス問題を示す場合：
→failureTypeをrandomAccessProblemに設定する。

2022/11/17 23
（４）UEがSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始して、再送信の
最大数に達したことをSCG RLCから示す場合：
→failureTypeをrlc-MaxNumRetxとして設定する。
（５）SRB3整合性チェックの失敗によりUEがSCGFailureInformationNR
メッセージの送信を開始した場合：
→failureTypeをsrb3-IntegrityFailureに設定する。
（６）NR RRC再構成メッセージの再構成の失敗によりUEが
SCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始した場合：
→failureTypeをscg-reconfigFailureに設定する。

MeasResultSCG-Failureのコンテンツの設定
（TS 38.331 5.7.3.4）
2022/11/17 25
UEはMeasResultSCG-Failureの内容を次のように設定する。
■measIdが構成され、測定結果が利用可能なNR SCGで構成された各MeasObjectNRについて
（１）measResultPerMOListにエントリを含める。
（２）MeasObjectNRで構成されたmeasIdと、rsTypeがssbに設定されたreportConfigがある場合
→ssbFrequencyを、MeasObjectNRに含まれているssbFrequencyで示される値に設定する。
（３）MeasObjectNRで構成されたmeasIdと、rsTypeがcsi-rsに設定されたreportConfigがある場合
→refFreqCSI-RSを、関連する測定オブジェクトに含まれるrefFreqCSI-RSで示される値に設定する。
（４）サービングセルがMeasObjectNRに関連付けられている場合
→measResultServingCellを、TS 38.133のパフォーマンス要件に従って、関係するセルの利用可能な量を含めるように
設定する。
（５）最適なセルが最初にリストされるように並べられ、UEが障害を検出した瞬間までに収集された測定に基づいて、最適な測定
セルを含むようにmeasResultNeighCellListを設定し、そのフィールドを次のように設定する。
→次のように並べ替えてセルを並べ替える
・SS / PBCHブロックの測定結果が利用可能な場合は、SS / PBCHブロックに基づき、それ以外の場合はCSI-RSに基づく
・RSRP測定結果が利用可能な場合はRSRPを使用し、それ以外の場合はRSRQ測定結果が利用可能な場合はRSRQ
を使用し、そうでない場合はSINRを使用する。
→各隣接セルも含まれる。
注：測定された量は、モビリティ測定構成で構成されたL3フィルターによってフィルター処理される。
ブラックリストのセルは報告する必要はない。

SCGFailureInformationメッセージの送信に関連するアクション
（TS 38.331 5.7.3.5）
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UEはSCGFailureInformationメッセージの内容を次のように設定する。
（１）T310の期限切れによりUEがSCGFailureInformationメッセージの送信を開始した場合
①failureTypeをt310-Expiryに設定する。
（２）UEがSCGFailureInformationメッセージの送信を開始して、SCGの同期失敗情報を再構成する場合
①failureTypeをsynchReconfigFailure-SCGに設定する。
（３）UEがSCGFailureInformationメッセージの送信を開始して、SCG MACからのランダムアクセス問題を示す場合
①failureTypeをrandomAccessProblemに設定する。
（４）UEがSCGFailureInformationメッセージの送信を開始して、再送信の最大数に達したことをSCG RLCから示す場合
①failureTypeをrlc-MaxNumRetxに設定する。
（５）SRB3 IPチェックの失敗によりUEがSCGFailureInformationメッセージの送信を開始した場合
①failureTypeをsrb3-IntegrityFailureに設定する。
（６）NR RRC再構成メッセージの再構成の失敗により、UEがSCGFailureInformationメッセージの送信を開始した場合
①failureTypeをscg-reconfigFailureに設定する。

（TS 38.331 5.7.3.5）
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（７）5.7.3.4に従ってMeasResultSCG-Failureを含めて設定する
（８）MCGに関連付けられたMeasConfigによって構成された各MeasObjectNR、および測定結果が利用可能
①measResultFreqListにエントリを含める
（９）MeasObjectNRで構成されたmeasIdと、rsTypeがssbに設定されたreportConfigがある場合
①measResultFreqListのssbFrequencyを、MeasObjectNRに含まれているssbFrequencyで示される値に設定。
（10）MeasObjectNRで構成されたmeasIdと、rsTypeがcsi-rsに設定されたreportConfigがある場合
①measResultFreqListのrefFreqCSI-RSを、関連する測定オブジェクトに含まれるrefFreqCSI-RSで示される値に設定。

（TS 38.331 5.7.3.5）
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（11）サービングセルがMeasObjectNRに関連付けられている場合
①measResultFreqListのmeasResultServingCellを設定して、関係するセルの利用可能な量を含め、TS 38.133の
パフォーマンス要件に従う。
（12）measResultFreqListのmeasResultNeighCellListを設定して、最適なセルが最初にリストされるように順序付けられ、
UEが障害を検出した瞬間まで収集された測定に基づいて、次のようにフィールドを設定する。
①SS / PBCHブロックの測定結果が利用可能な場合はSS / PBCHブロックに基づく。
➁それ以外の場合はCSI-RSに基づく。
※RSRP測定結果が使用可能な場合はRSRPを使用し、RSRQ測定結果が使用可能な場合はRSRQを使用し、
それ以外の場合はSINRを使用する
※各隣接セルも含まれる。
※注1：測定は、モビリティ測定構成で構成されたL3フィルターによってフィルタリングされる。
ブラックリストのセルは報告する必要はない。
※注2：フィールドmeasResultSCG-Failureは、UEがSCG RRCシグナリングによって測定するように構成されているNR周波数の
利用可能な結果を報告するために使用される。

COPYRIGHT © 2022 Centimani CO. CONFIDENTIAL. ALL RIGHTS RESERVED 2022/11/17 29
3GPP標準化技術仕様に関する知識は、
翻訳し、読むだけでは
なかなか理解が進まないものです。
理解するには、実際のコールフローシナリオに基づき
実際の通信ログとの整合性確認等は欠かせませんが、
その様な資料は広く共有されていないのが現状です。
本資料は、弊社内で3GPP技術仕様の
理解・知識向上を図るため作成したものです。
コンテンツは可能な限り、ベンダー / キャリア依存などを
除外して作成しておりますが、一部標準化や実用化が
進んだシステムと整合性が担保できていない記述を
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