福岡の街がワクワクする未来型スタジアムに関する研究
•Download as PPTX, PDF•
0 likes•1,006 views
平成29年度 福岡市 市民研究員 研究結果発表資料 多目的複合型スタジアムについて
Recommended
Recommended
More Related Content
Featured
Featured (20)
福岡の街がワクワクする未来型スタジアムに関する研究
- 6. 「第3極」の都市 比較 6（出処： 「第3極」の都市 plus 3 P98 「リソース・生産力」の評価） 第3極都市とは、首都でも経済首都でもないグローバル都市 福岡市と同じ境遇にある都市など８都市 バンクーバー バルセロナ ミュンヘン シアトル メルボルン 釜山 ヘルシンキ ストックホルム
- 7. 「第3極」の都市 比較 7 スポーツ観戦施設の充実度 地域の知名度 最下位 （出処： 「第3極」の都市 plus 3 P98 「リソース・生産力」の評価）
- 8. 都市名 スタジアム名 用途 観客数 釜山 釜山アジアド主競技場 陸上競技場 53,769 ストックホルム フレンズ・アレーナ サッカー専用 50,000 バルセロナ カンプ・ノウ サッカー専用 99,786 ミュンヘン アリアンツ・アレーナ サッカー専用 75,000 バンクーバー BCプレイス・スタジアム 球技場 54,320 メルボルン ドックランズ・スタジアム 球技場 56,347 ヘルシンキ ヘルシンキ・オリンピックスタジアム 陸上競技場 40,600 福岡市 博多の森球技場 球技場 22,563 福岡市 福岡ドーム 野球場 38,585 第３極都市とのスタジアム比較 8 日本サッカー協会が示す国際Aマッチ開催基準(クラスS)を 満たしていないのは福岡市だけ
- 9. 都市名 スタジアム名 用途 観客数 国際戦開催 札幌市 札幌ドーム 野球兼用 41,484 ◎ 仙台市 仙台スタジアム (※1) サッカー専用 19,694 △ ※1 さいたま市 埼玉スタジアム2002 サッカー専用 63,700 ◎ 川崎市 等々力陸上競技場 陸上競技場 27,495 × ※2 横浜市 横浜国際総合競技場 陸上競技場 72,327 ◎ 名古屋市 瑞穂公園陸上競技場 (※2) 陸上競技場 27,000 △ ※3 神戸市 神戸ウイングスタジアム 球技場 34,000 ◎ 広島市 広島広域公園陸上競技場 陸上競技場 50,000 ○ 福岡市 博多の森球技場 球技場 22,563 × 政令指定都市とのスタジアム比較 9 隣接町に大型スタジアムあり ※１ 宮城スタジアム(4万人) ※２ 横浜 ※３ 豊田スタジアム(4.5万人) wikipediaを元に作成
- 10. 是非希望する 13.2% 希望する 43.3%希望しない 12.4% 関心がない 25.6% 不明, 6.5% 国際スポーツイベントの誘致効果 10（出処：平成26年 福岡市市民スポーツ実態調査 P33 図表Ⅰ-86．国際スポーツイベントの誘致・開催の希望） 福岡市民の56.6%が 国際スポーツイベントの 開催を希望
- 11. 70.3 40.9 36.9 25.3 24.7 7.4 6.4 1.9 4.9 0 10 20 30 40 50 60 70 80 福岡の知名度・イメージ向上 地域経済の活性化 国際交流の促進 地域スポーツ活性化 インフラの整備 住民の連帯感の醸成 ホスピタリティ向上 その他 不明 国際スポーツイベントの誘致効果 11（出処：平成26年 福岡市市民スポーツ実態調査 P33 図表Ⅰ-85. 国際スポーツイベントの誘致による効果） 福岡の知名度向上 地域経済活性化 国際交流
- 12. サッカーは国際試合の宝庫 12（出処：平成26年 福岡市市民スポーツ実態調査 P33 図表Ⅰ-86．国際スポーツイベントの誘致・開催の希望） ・ワールドカップ（予選） ・アジアカップ ・東アジア選手権（E-1） ・クラブワールドカップ ・AFCチャンピオンズリーグ ・キリンチャレンジカップ サッカーは国際大会・試合が多いが 福岡市はスタジアムの関係で招致できていない
- 13. 福岡市のスタジアムの概況 1 3 レベルファイブスタジアム 博多の森陸上競技場 平和台陸上競技場 1995年 1990年 1948年 22,563人 30,000人 25,000人 博多区東平尾公園 博多区東平尾公園 中央区城内 ユニバーシアード とびうめ国体 第3回国体 アビスパ福岡 CCWJレッドスパークス キューデンヴォルテクス 福岡J・アンクラス 福岡国際マラソン wikipediaを元に作成 （財団法人福岡市みどりの街づくり協会） （財団法人福岡市みどりの街づくり協会） （財団法人福岡市みどりの街づくり協会）
- 24. 都市名 スタジアム名 用途 機能性 複合型 観客数 釜山 釜山アジアド主競技場 陸上競技場 単機能 × 53,769 ストックホルム フレンズ・アレーナ サッカー専用 多機能 ◯ 50,000 バルセロナ カンプ・ノウ サッカー専用 多機能 ◯ 99,786 ミュンヘン アリアンツ・アレーナ サッカー専用 多機能 ◯ 75,000 バンクーバー BCプレイス・スタジアム 球技場 多機能 ◯ 54,320 メルボルン ドックランズ・スタジアム 球技場 多機能 ◯ 56,347 ヘルシンキ ヘルシンキ・オリンピックスタジアム 陸上競技場 多機能 ◯ 40,600 福岡市 博多の森球技場 球技場 単機能 × 22,563 世界はすでに多機能複合型スタジアム 24 欧米のスタジアムは多機能型
- 25. フレンズ・アレーナ ／ ストックホルム 25 多機能性 全天候型スタジアム 国際試合対応 コンサートや企業展示会 複合型 ショッピングセンター 映画館 レストラン ホテル（400室） オフィス（100企業 1.5万人） 居住施設（200戸） （出処：BIM SHOW LIVE 14 - Reference models inside a BIM-authoring program） ホテル フレンズアレーナ アパート オフィスビル オフィスビル ショッピングモール レジデンス
- 28. 日本での事例 28
- 30. 沖縄スポーツ産業クラスター 30 サイエンスパーク 最先端技術を集約した拠点 スポーツ経営人材育成 スポーツMBA等 スポーツによる地域活性化 施設のビジネス化 サービスの高度化 地域発の新事業モデル スポーツ商品開発 （出処：内閣府沖縄総合事務局 沖縄スポー ツ産業クラ スター 形成に向けて）
- 33. 福岡100 33 7つの柱 ① すべての市民がケアに参加するまち ② 制度やサービスの垣根を超えるまち ③ デジタル時代の医療サービスが実現されるまち ④ 誰もが楽しみながら健康になれるまち ⑤ 多世代がつながり合い活躍するまち ⑥ ケア・テック・ベンチャーの拠点となるまち ⑦ ケアの国際化を進めるまち
- 35. スタートアップ福岡 35
- 40. AR観戦BOX 40
- 41. スポーツIoT 最先端施設 41
- 42. スタートアップ体験スペース 42
- 44. ドローンレース場 44
- 45. 無人スーパー 45
- 46. スマートホテル 46
- 49. 舞鶴公園 箱崎九大跡地 ウォーターフロント 敷地 鉄道 福岡市営地下鉄 大濠公園駅、赤坂駅 8分 福岡市営地下鉄 箱崎九大前 6分 JR鹿児島本線 箱崎駅 6分 福岡市営地下鉄 呉服町 20分 自動車 天神北IC 2.4km 箱崎IC 2km 呉服町IC 1.1km 築港IC 1km 事業構想 ・セントラルパーク構想 歴史、芸術文化、観光の発信拠点 県民・市民の憩いの場 ・FUKUOKA Smart EAST 最先端の技術革新による、快適で質 の高いライフスタイルと都市空間の 創出する先進的な街づくり ・ウォーターフロントネクスト 都心部の国際競争力の強化 市民や国内外の方々に親しまれる魅 力的なウォーターフロ ントづくり 備考 天神から徒歩圏内で、平和台球場時 代の賑わいを再び。スポーツ、歴史、 文化が融合するスタジアム 複数の鉄道網で利便性高く、スタジ アムを中心とした街づくりのモデル となりえる 埠頭拡張計画、ロープウェイ構想と インバウンドを含めて注力している エリア 未来型スタジアム建設候補地 49
Editor's Notes
- こんにちは。平成29年度市民研究員 谷脇と申します。 これより、「福岡の街がワクワクする未来型スタジアムに関する研究」の研究結果の発表を行います。 よろしくお願いします。
- ご存知の通り、今年はロシアでワールドカップが開催されます。 国連加盟国よりも多い、世界の２０９の国と地域が参加する世界最大の祭典です。
- ロシアでは、11都市で開催され、開催のために新しいスタジアムが続々と建設されました。 実は、ロシアに限らず2000年頃から欧米では多くのスタジアムが新築・改修がされています。 しかも、スタジアムを中心とした街づくりが進められているというのです。 それはなぜなのか、そしてグローバル都市を目指す福岡市にも検討すべきだと このような研究テーマを考えました。
- グローバル都市「FUKUOKA」でワクワクする未来型スタジアムとは。 他都市の事例や国の考え方なども踏まえて、研究した結果を発表いたします。
- はじめに福岡市のスタジアムについて色々な角度から見ていきます。
- 最初の比較は第３極の都市との比較です。 第３極の都市とは、福岡アジア都市研究所が発表した、 福岡市と類似性がある８つのグローバル都市です。 都市の規模が同じこれらの都市と、比較することで福岡市に足りないものが見えてきます。
- その中で、リソース・生産力というカテゴリにおいて、「スポーツ観戦施設」「地域の知名度」が最下位でした。 その要素としてスタジアムを比較してみました。
- すると、どの都市もスタジアムの収容観客数が40,000人を越えています。 サッカーの代表戦を行うことができるSクラスのスタジアムを持っていないので福岡市のみです。 しかし、福岡には福岡ドームがあります。観客席は可動式のため、過去にはサッカーの試合をやったことがあるのですが、 現在は席が増設され実質廃止になっています。
- では、国内ではどうでしょうか。 政令指定都市には市内もしくは近隣都市に、Sクラスのスタジアムがあります。 九州はSクラスのスタジアムは大分にあるのみで、福岡からも遠くにしかありません。 スタジアムの違いは集客に大きな影響をあたえます。 事実、来年開催されるラグビーワールドカップにおいては、 大分では準々決勝2試合を含む5試合に対して、福岡では平日2試合を含む3試合のみです。
- 調査でも、福岡市民は、国際スポーツイベントの開催を希望しています。
- なぜなら、福岡市の知名度を上げ、地域経済の活性化につながると考えているからです。 福岡市民のためにも、Sクラスのスタジアムが必要だと考えます。
- なぜ、サッカーが基準なのか。それは、サッカーが国際交流に一番適しているスポーツだからです。 海外では、サッカーはビジネスツールの一つになっています。 ヨコハマタイヤや楽天などが、海外クラブチームのスポンサーになるなど、 国際化の足がかりとして利用されることもあります。 なにより、国際大会の種類が豊富です。 国別だけでなく、クラブチーム別でも国際大会があるので、それだけ誘致できるチャンスが増えます。 結果、福岡市の知名度を上げることができます。 サッカーを通じて、知名度が上がった一例として、第三極の都市の一つ「バルセロナ」 サッカーの名門 FCバルセロナがバルセロナの知名度に大きく貢献しているというと理解できるのではないでしょうか。
- さて、そのサッカーができるスタジアムですが、現在福岡には3施設あります。 どの施設も「イベント招致型」でスポーツイベントを開催するために建設されました。 イベント誘致型スタジアムの問題点は、イベント開催時は盛り上がるのですが、 それ以外のときの閑散としていることにあります。 このタイプは、収益で維持費を賄えません。 なので、近年、スタジアムの建設費や維持費について問題視されることが多いです。 そう、スタジアム＝コストセンターだったのです。
- では、スタジアムがコストセンターだとして、 なぜ世界ではスタジアムの建設が進んでいるのでしょうか。
- その答えの一つがこの数字です。 2012年5.5兆円だったものが、2025年に15兆円と3倍になっています。 この数字は、2015年に設立されたスポーツ庁や経済産業省を中心とした「スポーツ未来開拓会議」が作成した スポーツ産業市場規模の目標金額です。 近年、世界ではスポーツ産業は成長産業として伸びています。 日本でもスポーツ産業を成長産業にして、新たな基幹産業にしようと動き出したのです。 ちなみに、15兆円というのは、鉄道の市場規模と同程度です。
- 目標値にはいくつかのカテゴリがあり、その一つが「スタジアム・アリーナ関連」です。 こちらの目標は2025年までに3.8兆円にするとしています。 国は、スタジアムがスポーツの成長産業化とスポーツを通じた地域活性化につながる基盤になると考えています。 官民が連携し、整備運営されることで、新たなビジネスモデルが創出できるのであれば、 その効果を最大化するための支援するとしています。 スポーツ産業を成長させるには、スタジアムがコストセンターであってはダメなのです。 そこで現在注目されているのが多機能複合型スタジアムです。
- 多目的複合型スタジアムこそが、未来型スタジアムなのです。 では、この未来型スタジアムとはどのようなものでしょうか。
- 日本で、最新のスタジアムといえば、2020年東京オリンピックに向けて、建設が進められている「新国立競技場」です。 しかし、これは未来形スタジアムではありません。 なので、オリンピック後の利用方法について、今も議論が進んでいますよね。
- 新国立競技場を始めとして、スポーツイベント招致型のスタジアムの殆どは スポーツイベントを開催するためだけの単機能型のスタジアムです。 稼働率が低いので、維持費を賄うための収益を得ることが出来ません。
- そこで、スタジアムに様々な機能を持たして、稼働率を上げようというのが多機能型です。 スポーツジムや体育館、福岡ドームのように展示場やコンサートへの貸出などイメージするとわかりやすいです。 その他にも、スタジアム内にビジネスセンターやホテル、ショッピングセンターなどを設置する例があります。
- 複数の収入源を確保することにより、コストセンターだったスタジアムがプロフィットセンターになるのです。 利益を産むということがわかれば、民間企業も手をあげます。 その結果、税金を使わなくても、スタジアムを建設、維持していくことができるようになります。
- さらに、スタジアムの周辺に関連する施設を置き、複合的に繋げることで、交流や賑わいを創出することができます。 また、新たな産業や雇用を生み出し、成長産業への道筋を作ることがです。 その好例が、福岡ドームです。福岡ドームは非常に先進的でホテルと商業施設を併設し相乗効果を生み出しました。 今年は、ホークスタウンがリニューアルされ、タワーマンションも併設され、さらなる進化を遂げようとしています。
- 未来型スタジアムが多機能複合型スタジアムであるということがご理解いただけたかと思いますが、 実際どのような物があるのか、事例をいくつか紹介していきたいと思います。
- ちなみに、先程みた第三極の都市にあるスタジアムは、そのほとんどが多機能複合型スタジアムです。 アジアだけが、遅れている状況です。 最初はこの中から一つ紹介します。
- ストックホルムにあるフレンズ・アレーナです。 このスタジアムは、アレーナ・スターデンという複合施設の中にあるスタジアムです。 全天候型で、スウェーデン代表の試合だけでなく、コンサートや企業展示会など毎日のようにイベントが開催されています。 また、スカンジナビア最大のショッピングセンターが建設され、映画館やホテル、オフィススペースなどあります。 福岡で言うと、キャナルシティにスタジアムが出来たという感じです。 地下鉄やバス、トラムなどの交通機関も充実しており、この横には湖や自然公園があるなど自然も豊かです。 学校もあるなど、このエリアだけでひとつの街が作られています。
- 次に紹介するのが、シリコンバレーにあるリーバイススタジアムです。 このスタジアムは、場所柄、最新ITスタジアムであることを紹介したいと思います。 現在、ITを強化したスマートスタジアムという言葉をよく聞きますが、 そのきっかけとなったスタジアムです。 スタジアムは、スーパーボール開催時でもストレスなく接続できる高速WiFi設備を完備。 専用アプリで目の前の試合のリプレイをみたりスタッツを確認したりすることができるほか、 ショップの混み具合がわかったり、行くのが面倒な人にはデリバリーを注文することもできます。 いかにもシリコンバレーというスタジアムですよね。
- 次に紹介するのが、スイスのバーゼルにある「ザンクト・ヤコブ・パルク」 バーゼルは人口17万人の小さな都市です。 この街にあるスタジアムの最大の特徴は介護付き高齢者用住宅が併設されていることです。 日本では考えられませんよね。 サッカーの試合がある日は、試合が見れる特別ラウンジに家族を招待して、一緒に観戦するそうです。 サッカーを通じて、入居者と家族のコミュニケーションを創出しています。 また、ショッピングセンターや、アパートメント、ビジネスセンターなども併設していて、 小さな町ではありますが、スタジアムを中心とした街づくりが行われています。
- 近年、日本においてもスポーツを中心とした街づくりが進められようとしていますので、 一例を紹介します。
- 最初に紹介するのは、いわきFCパークです。 ここは、スタジアムではなく、いわきFCというサッカーチームの練習場です。 練習場に、商業施設を併設し、浅草今半など、いわきでは味わうことができなかった老舗の味を堪能できます。 また、いわきFCはアンダーアーマーの物流センターの雇用促進のために作られたチームで、 選手たちは午前は物流センターで働き、午後はこの最新の設備が備わった練習場で汗を流します。 練習は、最新のスポーツ科学にもとづいており、サプリや衣料などのスポーツ関連産業の研究にも貢献しています。 今後、スタジアムの建設も予定しており、商業施設を充実されるなど、街の活性化にも一役かいそうです。
- 最後に紹介するのが沖縄です。 沖縄は、現在キャンプ地として利用されています。 しかし、それだけでは時期も制限され、観光として消費されるだけというのが課題でした。 そこで、サイエンスパークを設立し、日本におけるスポーツ関連産業の中核都市になる計画を立てています。 スポーツによる地域活性化だけでなく、スポーツ経営人材やトレーナーの育成、スポーツに関連する衣食住の商品開発など 関連事業を集約することで、スポーツ産業を沖縄の基幹産業にしたいと考えています。
- このように、国内においても課題に対してスポーツを活用するという動きがでてきています。 それでは、福岡における今の課題はどのようなものがあるでしょうか。
- 福岡市は福岡市基本計画を策定し、 「生活の質の向上」と「都市の成長」を循環させることで 「住みたい、行きたい、働きたい。アジアの交流拠点都市・福岡」を目指しています。
- 「生活の質の向上」 という点において、市民の健康というのがあります。 今後、訪れる「人生100年時代」「超高齢化社会」「人口減少」という大きな課題に対して 健寿社会モデルを作るために、福岡100という事業を進めています。
- その裏には福岡市民の健康への意識の低さがあります。 福岡市民の要介護になった方の要因を見てみると、半数以上が生活習慣病であったり、骨や筋肉の衰えからくるものです。 未然に防ぐことができるですが、健康診断受診率は全国平均を下回っています。 誰もが楽しみながら健康になれるという点において、スポーツが役に立つのではないかと考えます。 健康な方が増えれば、市の医療費負担が減りますし、その分他に使える予算が増えます。
- 「都市の成長」という点において、やはり「スタートアップ」です。 2014年の明星和楽において、高島市長がスタートアップ都市宣言を行って以降、 福岡市グローバル 創業・雇用創出特区を獲得し、大名小学校跡にインキュベーション施設を作るなど スタートアップ創出に精力的です。
- 実は、国もスポーツ産業のIoT活用に関しては、2025年までに市場規模を1.1兆円にすると目標を立てています。 世界でも、スポーツのデータ化やVR/AR活用など、スポーツ関連のIT産業が新たな産業として注目されています。 スタートアップ都市福岡がこの好機を逃してはいけません。
- そして、冒頭から話している国際スポーツを通じた経済活動と知名度の向上。 現在、福岡市が行っている施策に対して、スポーツ産業を絡めることで、 後押しができるようになるのではないかと考えます。
- 最後に福岡市の提言として、私が考える福岡がワクワクする未来型スタジアムを紹介します。 論文では３つ紹介しているのですが、この場では１つのみ紹介させていただきます。
- その名も「福岡スマートスタジアム」 ITの街福岡が詰まった最先端のスタジアムです。
- 4万人を収容するこのスタジアム。 最大の特徴は、ARブースです。 このブースでは、目の前で行われている試合を、色んな角度から楽しむことができ、新しい観戦スタイルを体感することができます。
- このスタジアムでは、IoTを活用して様々なデータを取得しています。 取得されたデータは、企業に販売され新たな収入源になっています。
- スポーツスタートアップインキュベーション施設を併設しており、 スタートアップ企業の体験ブースは、いつも人気のコーナーになっています。
- スポーツ産業を成長させていくために、子どもたちの育成が非常に大事です。 子どもたちは、最先端の施設で、ITについて学ぶことができます。
- サッカーの試合がない日は、ドローンレースの会場になります。 国際レースも開催され、F1の鈴鹿サーキットのような聖地になっています。
- 複合施設として、地場企業のオープンイノベーションとスタートアップで作る新たな施設を設置。 無人スーパーや
- スマートホテルなど、市民もここに来れば最先端の生活ができる街になっています。
- これが、福岡らしい未来型スタジアム「福岡スマートスタジアム」です。 しかし、建設するには土地が必要です。 そこで建設候補地も検討しました。
- それが、この3エリアです。
- 舞鶴公園は、現在セントラルパーク構想を元に芸術文化の発信拠点として計画が進められていますが、 元々は福岡市におけるスポーツの聖地でした。 箱崎九大跡地は、FUKUOKA Smart EASTといプロジェクトで先進的な街づくりの計画が進められています。 であれば、最先端な未来型スタジアムはありではないでしょうか 最後にウォーターフロント。ここはインバウンドの中核エリアになるかと思います。 埠頭の拡張も予定されており、博多、天神ともロープウェイでつながれば、アクセスも問題ありません。 スタジアムが国際都市にふさわしい施設になること間違いなしです。
- ということで、福岡市がグローバル都市、健寿モデル都市となるためには、未来型スタジアムが必要不可欠だと考えます。 ご清聴ありがとうございました。