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病院医療から地域包括ケアへ
- 8. 求められる医療のかたち
100
死亡場所 統計
80
60
40
20
0
最期を迎えるのに理想の場所は?
(一般アンケート)
15 73 12
病院 自宅 無回答
理想の場所
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1967
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
病院
施設
自宅
昭和25年 昭和50年 平成18年
- 10. “2025年までに
地域包括ケアシステムを確立する”
高齢者人口(千人)
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
3500万人!
2025年問題
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
高齢者、障がい者が地域で共に暮らし続けられる社会へ
- 12. 階層型の医療提供体制から住民・患者視点に
立った医療連携体制への転換
これまでの医療計画の考え方
3次医療
2次医療
1次医療
新しい医療計画のイメージ
救急医療
かかりつけ医
機能
(診療所・一般病院)
専門的
治療を行う
機能
介護・福祉
サービス
機能
療養を
支援する機能
在宅医療
回復期
リハビリ
機能
・患者を中心にした医療連携体制
・病院規模でなく、医療機能を重視
・医療提供サイドの視点で構想
・大病院重視の構想
規模(ベッド数・診療科数) 機能
資料:厚生労働省「平成18年の医療制度改革を念頭においた医療計画の見直しの方向性 」
- 15. 在宅医学は総合的・応用的学問
精神 小児
内科
(呼吸、循環、消化器、
神経、感染、膠原病、、、)
家庭医療
老年医学
リハビリ
整形外科
外科
緩和医療
腫瘍内科
泌尿器
婦人科 耳鼻 眼科 皮膚
- 17. 入院に伴うADLの低下を、家族やケア
スタッフと連携しながら、回復を図る。
最期は自宅での看取りをサポート。
100歳女性 認知症、独歩可能、食事排泄自立
H21年10月 自宅でベッドから転落し、
N病院に救急搬送、整形外科入院
右大腿骨転子部骨折 手術
入院中食事を取らず、IVH、尿道カテ留置、
不穏で事故抜去するため両手はミトンで抑制
歩行不能、寝たきり状態に。
12月 退院前カンファレンス
退院後、在宅医療・訪問看護開始
退院当日帰宅直後にせんべいなどを食べ始め、
経口摂取回復。IVHを中止。尿道カテを抜去。
訪問看護ステーションによるケアとリハビリで
トイレまで介助歩行されるほどにADL拡大。
週2回のデイサービス通所を開始。
H22年10月-11月 心筋炎にて入院
H23年1月-2月 誤嚥性肺炎にて入院
H23年10月-11月 誤嚥性肺炎にて入院
平成24年1月、ご自宅にて逝去
- 18. 病院専門医と連携しながら、在宅での
療養やがん治療・緩和ケアを支える
81歳女性 左乳がん術後、骨転移にて
N病院 乳腺外科外来フォロー中
H21年9月 脱水状態にて入院。末期状態と診断
CVポートからのIVH、 尿道カテーテル留置
10月 退院前カンファ後、在宅医療開始
ほぼ寝たきり、在宅IVH、オキシコンチン10mg
徐々に食事摂取ができるようになり、
IVHは減量、中止。尿道カテーテルも抜去
歩行リハビリでADL拡大。オピオイドも不要に。
乳がんの治療は主にフェマーラの投与を継続
H23年3月 腫瘍マーカー上昇。病院主治医から
の指示にて抗がん治療と検査を自宅で行った。
H24年1月 嘔吐下痢続き、食思不振、全身衰弱
が進行、モルヒネ持続皮下注など緩和ケアを強化
3月 自宅看取りとなる。
- 20. 在宅における急性期治療
肺炎
20件/6% 20件
在宅療養中に肺炎に罹患
在宅 入院
治癒 死亡 自宅退院
76件
転院
施設入居 死亡
364件
308件 56件
251件/82% 37件/12% 23件/30% 27件/36% 26件/34%
肺炎は在宅治療の方が、ADLも落とさず治癒率が高い
入院での治療は、治癒しても半数は自宅に戻れず、転院や施設入居となる
その理由として、
・在宅の方が初動治療が早いこと
・自宅でも点滴、吸たん、ネブライザーなど病院と変わらぬ処置が可能なこと
・家族による密度の高いケアが出来ること
・これまでの生活動作が継続されること などが挙げられる
- 26. 連絡先
患者の病名や基本情報、顔写真、
自宅周辺の画像などを入れておく
と、訪問やコール対応に便利
連携先の担当者も登録しておくと、
連絡が取りやすい
vCardで他者と共有出来る
連絡先は最も身近なデータベースになる
- 29. Scansnap iX100
バッテリー駆動の完全コードレス
なポータブルスキャナー
ワイヤレスでスマホにデータ転送
処方箋や保険証をデジタル化、
OCR機能により文字に変換
紙情報を現場で手軽にデジタル化出来る
- 31. 普段の往診記録の電子化を徹底する
臨時往診
書類作成
連携先に報告
ミーティング
申し送り
カルテ記録
移動時間
訪問滞在
時間
5.7時間
2.4時間
2.9時間
医師の業務内訳 (1日)
院外や移動中でも
記録できる仕組み
が必要
スマートフォンで
記録書き
ディクテーション
(口述筆記)
- 34. 臨時往診
書類作成
連携先に報告
ミーティング
申し送り
カルテ記録
移動時間
訪問滞在時間
医師の業務時間の変化 (1日)
5.7時間
2.4時間
2.9時間
3.1時間
3.5時間
4.4時間
Before After
診療時間が
50%アップ
・ディクテーション
・書類作成+情報共有のIT化
- 39. 地域連携で共有すべき情報とは
基本情報
身体状況 治療情報 サービス提供者情報
生活情報 介護状況
病院-診療所間に
おける連携
バイタル 診療・ケア記録
入院退院時や在宅移行時
に必要な情報
診療サマリーが
あれば良い
地域の医療看護介護の
担当者間における連携
在宅での医療・介護中に
発生する情報
日々の診療・ケア
記録の共有が必要
日々の診療・ケア
記録の共有が必要
日々の診療・ケア
記録の共有が必要
- 43. ICT連携の難しさ
ITに不慣れ
高額なシステム投資・開発が難しい
セキュリティが不安
地域全体で取り組まねばならない
システムはあっても使う余裕がない
自院のシステムと連携システムが
連動しておらず、それぞれに入力が必要
情報共有とは手間のかかるもの
- 44. 忙しい在宅医、訪看、薬剤師、ケアマネ、、、
当院の体制と診療状況
*)2014年4月現在
医師5名、看護師7名、薬剤師1名、MSW1名
患者数 278名(うち施設67名)*
連携する訪看ST 23件*
居宅介護事業所 62件*
薬局 9件*
• 一日の往診数 30-40件/日
• 電話再診数 5.5件/日
• 臨時往診数 3.4件/日
• 退院前カンファ数 4件/月
• 新患数 27名/月
• 看取り数 13名/月
毎日あふれる情報を、どう整理して、伝えるか
- 46. 地域連携先への情報共有を自動化
地域連携
システム EIR
ケアマネ 訪問看護師 薬剤師
リハビリ ヘルパー
FAX
地域連携
地域連携
システムに
自動投稿
自動作成された
診療サマリー
電子カルテ
FAX
自動送信
院内連携
専用クラウドサーバー
Dr、Ns の持つスマート
フォンで閲覧可能
- 48. クラウド型地域連携システム EIR
(株)EIR
Nurse:ここ数日、ガンによる痛みが悪
化しています。現在のモルヒネ量では
まだ緩和されていないようです
Doctor:ではモルヒネを経口から持続
注射に切り替えましょう。投与量の設
定と必要な機材の調達をお願いしま
す
Pharmacist: 承知しました。
さっそくPCAポンプを手配します。塩
酸モルヒネ投与量は20mg/hrでよい
でしょう。
Home helper:いつから変更になります
か?注意すべきことはなんでしょう
か?
- 49. クラウド型地域連携システム「EIR」 の特徴
- 医療・介護の多職種が
等しく記入
- 記録に画像やファイルを
添付可能
- 治療・ケア進捗管理
- 訪看指示書・報告書など
書類作成 機能
- SNS・スケジュール機能
- 安価な利用料
治療・ケアのプロジェクト管理
家族
薬剤師
医師
看護師
ヘルパー
©エイル社
- 51. EIR(エイル) クラウド型地域連携システム
医療・介護の多職種が等しく記入
画像やファイルを添付可能
訪看指示書・報告書など書類作成
電子カルテや薬情システムなど、
他のシステムとの接続可能
患者ごとにカンファが出来るSNS機能
安価な利用料
・ 初期費用 15万円
・ 月額500円/1患者毎
・ 連携先は無料で利用出来る
地域連携における情報共有をスムーズに。
- 53. 医療介護連携システムに
関するアンケート**
情報システムを利用する意向は
ありますか?
利用して
いる
16%
今すぐ
利用した
い
1%
条件が
揃えば
利用した
い
54%
分からな
利用した
くない
3%
い
26%
訪問看護師
*) 厚生労働省 平成24年度老人保健健康増進等事業
在宅医療と介護の連携のための情報システムの共通基盤のあり方に関す53
る調査研究事業
情報システムの利用状況、情報システムに対する利用の意向、参照
70%が利用したい
と思っている
“EIR”による情報共有を実践し、
在宅医、訪問看護師、薬剤師が感じた変化**
いつでもどこでもアクセス
**)EIR使用感インタビューより
在宅医
在宅医と同じ言葉で説明
文書化された指示
看護記録から転載
薬剤師
患者情報をいつでも閲覧
診療録から病状把握が可能
写真付きの報告
チームで支えている意識
在宅患者の紹介が増えた
- 57. 在宅医療の課題 マンパワー不足
看護師数
140万人
訪問看護師
3万人
0% 20% 40% 60% 80% 100%
看護師 訪問看護師
一般診療所数 (約10万件)
9万件
在宅あり
1万件
0% 20% 40% 60% 80% 100%
在宅なし 在宅あり 在宅専門 複数医師
在宅専門
1千件
複数医在宅
200件
- 58. 在宅医療、今後の方針
拡大
17%
現状
維持
61%
縮小
14%
未定
5%
「診療所の在宅医療機能に関する調査」日医総研、2011年
在宅医が
1人だけの診療所
68.9%
75%が
停滞・縮小
- 60. 在宅医の開業や運営をサポート
by プラタナス&メディヴァ
コールセンター
• 24時間コールセンター
• 搬送先病院探し
• 紹介状作成代行
臨時往診・地域連携支援
• 臨時往診代行
• 在宅検査代行
• 地域連携システム
“EIR”
業務システム構築
• 在宅業務支援システム
• スマートフォン導入
• クラウド環境構築
事務業務代行
• レセプト処理、書類作成
• ディクテーション
• 医材薬剤の小ロット販売
• 医療機器レンタル
電話対応
病院探し
臨時往診
地域連携
患者情報
医療事務
在庫管理
在宅医
の悩み
在宅医療業務支援(アウトソース)事業
- 62. You can download this presentation…
Contact
junichirotoya@sakura-urban.jp
jtoya Junichiro Toya
医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック
院長 遠矢 純一郎