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新型コロナウイルス流行に伴う
障害者の職場環境調査
2020/06/02
© 2020 Mirairo Inc.
© 2020 Mirairo Inc.
1.概要 ・・ P. 3 ~ 6
2.総括 ・・ P. 7 ~ 10
3.調査結果詳細 ・・ P. 11 ~ 17
概要
© 2020 Mirairo Inc.
4
項目 内容
目的
新型コロナウイルスの流行に伴い、企業の障害のある従業員に対する対応と、障害者の職場環
境を整備する際の課題を調査し、社会へ共有するため。
調査日 2020年4月13日(月)~ 4月27日(月)
調査対象 企業の人事担当者(障害者雇用の関係者)
回答数 68企業
調査手法 Webアンケート
© 2020 Mirairo Inc.
調査概要
• 回答者の業種、所属部署、企業規模、障害者雇用率は以下の通り。
回答者属性1/2
© 2020 Mirairo Inc. 5
222人
47人 47人
31人
24人
38人
n=68
54% 7% 4% 34%所属部署
人事・総務部 ダイバーシティ・CSR推進部 代表取締役 その他
4% 9% 4% 19% 12% 18% 34%企業規模
10人未満 10~49人 50~99人 100~499人
500~999人 1,000~2,999人 3,000人以上
n=68
n=68
n=63※任意回答
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
24% 30% 22% 24%障害者雇用率
1.9以下 2.0~2.2% 2.3~2.5% 2.6%以上
19% 9% 9% 9% 6% 6% 4% 4%3%
1% 1% 1%
26%業種
製造 メーカー 医療・福祉 運輸
小売(アパレル含む) 金融(銀行・保険・証券) IT・情報 不動産・建設
メディア・広告・印刷 飲食 エネルギー 商社(総合・専門)
その他
18%
16% 16%
13% 12% 12%
10%
3%
0%
4%
8%
12%
16%
20%
肢
体
不
自
由
精
神
障
害
内
部
障
害
発
達
障
害
知
的
障
害
聴
覚
障
害
視
覚
障
害
そ
の
他
雇用している障害のある従業員の障害種別
• 回答者の所属企業で雇用している障害種別は以下の通り。
回答者属性2/2
© 2020 Mirairo Inc. 6
47人
31人
24人
n=68※複数回答
※その他の回答詳細※
・難病
・現在障害者雇用なし 等
総括
© 2020 Mirairo Inc.
• 約8割の回答者が、新型コロナウィルスの影響で障害のある従業員の働き方に「変化があった」と回答。
• 約6割の回答者が、現在実施している障害のある従業員への対応について「不安はある」と回答。
総括1/2
© 2020 Mirairo Inc. 8
31人
24人
n=61
81%
19%
障害のある従業員の働き方に変化はありましたか?
(例:在宅勤務、時差通勤 など)
変化があった 変化はなかった
n=68
56%
44%
現在実施している障害のある従業員への
対応について不安はありますか?
不安はある 不安はない
約8割 約6割
• 障害者の職場環境に「変化があった」と回答した企業のうち、
最も多かった変化は 「在宅勤務・テレワークの推進(41/55社)」
次いで 「通勤方法の切り替え・時差通勤の推進(30/55社)」 だった。
• 障害のある従業員への対応や職場環境整備についての詳細を回答した61の企業のうち、
16社が「障害のある社員に個別に対応している」と回答した。
• 自由回答では、
「会社提供のタクシーを手配している」
「不安になったら誰かに吐き出すよう、精神面のフォローをしている」
「聴覚障害のある方向けの音声文字変換ソフトの権限者を拡大した」 などの声が挙がった。
© 2020 Mirairo Inc. 9
• 「障害のある社員に個別に対応している」と回答した16社には、企業規模・業種・障害者雇用率に大きな偏り
は見られなかった。
• 上記の結果から「個別の対応はどのような企業でもできる」ということが分かる。このような状況下では、で
きることから実践し、 改善に向けた取り組みを改善・継続していくことが事例に挙がったような対応へと繋
げるポイントと言える。 そのためにもまずは、オンラインでの個別面談やアンケートの実施などを行うこと
で現状を把握し、何ができるのかを障害のある当事者と一緒に考えることが重要である。
総括2/2
在宅勤務や時差通勤以外にも、自社独自の支援を実施
ミライロの見解
© 2020 Mirairo Inc. 10
• 「障害者対応について、どんな不安があるか」という設問に対し、身体障害者に関する課題はあまり見られず、
一般的な感染予防やコミュニケーション不足についての不安が多かった。
• 最も多くみられたのは精神障害や知的・発達障害やに関する不安で、
「知的障害の社員の方々が、普段通りの勤務を取り戻すのに時間がかかる」
「不規則な勤務になることによる不調への対応が難しい」 という声が目立った。
【精神的なケア】【知的・発達障害のある従業へのケア】に不安に感じている企業が多数
総括2/2
ミライロの見解
• 不安として挙がった声の多くは、精神障害や知的・発達障害のある従業員への対応についてだった。新型コロ
ナウイルスに関する課題は障害種別や環境により大きく異なることが別の調査からも分かっていたが、精神
障害や知的・発達障害のある方は、「非常事態」への対応を苦手とする方が多いことが理由と考えられる。
• 上記の結果だけを見ると、一見、精神障害や知的・発達障害のある従業員の課題は大きいようにも見えるが、
課題がある中にも希望はあると言える。これらの障害がある方はこれまでオフィスに毎日出社するのが難しく、
働き続けられないケースもあった中で、リモートワークや時差通勤が進んだことにより、こうした方々の働く
選択肢は増えていると考えられるためである。
• この機会に障害当事者と密にコミュニケーションをとり、より良い職場環境を模索することで、今後の障害者
雇用の可能性が大きく広がることに期待ができる。そのためには、今は障害のある従業員の特性に合わせた、
個別対応を進めていく必要がある。
調査結果詳細
© 2020 Mirairo Inc.
• 約8割の回答者が、障害のある従業員の働き方に「変化があった」と回答。
新型コロナウィルス流行に伴う障害者の職場環境変化の有無
© 2020 Mirairo Inc. 12
222人
47人 47人
31人
24人
38人
81%
19%
障害のある従業員の働き方に変化はありましたか?
(例:在宅勤務、時差通勤 など)
変化があった 変化はなかった
n=68
約8割
• 障害者の職場環境に「変化があった」と回答した企業のうち、
最も多かった変化は「在宅勤務・テレワークの推進」、次いで「通勤方法の切り替え・時差通勤の推進」だった。
© 2020 Mirairo Inc. 13
222人
47人 47人
31人
24人
38人
新型コロナウィルス流行に伴う障害者の職場環境変化詳細
n=55※複数回答
41
30
5 5
2
11
0
10
20
30
40
50
障
害
特
性
を
考
慮
し
、
在
宅
勤
務
、
テ
レ
ワ
ー
ク
を
推
進
し
た
通
勤
方
法
を
車
に
切
り
替
え
る
、
時
差
通
勤
を
推
奨
す
る
な
ど
、
通
勤
に
関
す
る
配
慮
を
し
た
相
談
員
を
配
置
し
た
障
害
特
性
に
よ
る
障
壁
の
解
消
を
サ
ポ
ー
ト
す
る
た
め
の
ツ
ー
ル
を
導
入
し
た
音
声
読
み
上
げ
シ
ス
テ
ム
な
ど
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
シ
ス
テ
ム
を
整
備
し
た
そ
の
他
貴社に勤める障害のある従業員に向けた対応策にはどんなものがありますか
当てはまるものを全てお選びください
(件)
※その他の回答詳細※
・難病
・現在障害者雇用なし 等
© 2020 Mirairo Inc. 14
■障害のある社員に個別に対応している
• 感染による重篤リスクを下げるため、基礎疾患のある社員や脊損、頸損社員を自宅待機にしました。公共交
通機関利用の知的、精神、発達、視覚障害者社員は会社提供のタクシー通勤をしています。 精神不安者が
増えてきたので、職場で健康管理メンバーが面談を実施します。(企業規模100~499人/雇用率2.6%以
上)
• コロナウィルス感染のリスク軽減策として、在宅勤務が難しい障害者メンバーに対しても、各人毎の課題を
設定し、在宅勤務を実施しています。(企業規模10~49人/雇用率2.6%以上)
• 聴覚障害のある方向けの音声文字変換ソフトの権限者を拡大しました。(企業規模3,000人以上/雇用率
2.6%以上)
• オフィスと同様の環境に向けて、視覚障害の社員に向けては自宅へのモニター設置※聴覚障害の社員に向
けては音声文字変換ソフトを本人・上司へ再案内を実施しています。(企業規模3,000人以上/雇用率
2.6%以上)
• 事務系の業務を担う社員(身体 ・精神)には在宅勤務を推奨 、知的障害者は、在宅にて業務スキル習熟の
ための各種訓練メニューを実施しています。(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.0~2.2%)
※弱視の方の中には、大きな文字や至近距離でないと見えない・見えづらい方がいます。
モニターを設置することで、ノートパソコンより文字を大きく表示できたり、
至近距離で見る場合は姿勢が維持できるため、目や体への負担を減らすことに効果的な場合があります。
障害のある従業員への対応や職場環境整備について詳細 ※抜粋1/2
© 2020 Mirairo Inc. 15
■心のケアを重点的に行っている
• 在宅勤務や在宅休業を実施しています。心身の健康の維持を最優先として、不安になったら誰かに話して吐
き出すことを相互の約束事にしました。(企業規模10~49人/雇用率2.6%以上)
■障害のあるなしにかかわらず、感染予防の対策をしている
• 障害有無に関係なく、公共交通機関を利用しての通勤の感染リスク軽減のため、自家用車での通勤を許可し
ています。(企業規模3,000人以上/雇用率2.6%以上)
• 現在、在宅勤務中のため、詳細はわかりません。 落ち着いたところでアンケート調査の予定です。(企業規
模3,000人以上/雇用率2.3~2.5%)
• 障害のある社員に対し、特別な対応策は行っていません。他の社員と同じくリモートワークなどの対応を
行っています。(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.3~2.5%)
障害のある従業員への対応や職場環境整備について詳細 ※抜粋2/2
• 約6割の回答者が、障害のある従業員への対応について「不安はある」と回答。
現在対応している職場の障害者対応について不安はあるか
© 2020 Mirairo Inc. 16
222人
47人 47人
31人
24人
38人
56%
44%
障害のある従業員への対応について不安はありますか?
不安はある 不安はない
n=61
約6割
現在対応している職場の障害者対応について不安詳細※抜粋
© 2020 Mirairo Inc. 17
身体障害に関する課題はあまり見られず精神的なケアや
知的障害や発達障害のある従業員に対するケアに不安に感じている企業が多く見られた
• 自閉症の障害者もおり、長期の自宅勤務はいい影響は与えないと考えています。
また生活のリズムも乱れ、体調不良となる可能性があります。(企業規模3,000人以上/雇用率2.3~
2.5%)
• 通常営業再開後、特に知的障害の社員の方々が、普段通りの勤務を取り戻すまでの時間に少し不安がありま
す。 通常に戻った後、どのように出勤スケジュールを組んでいけばいいのでしょうか。
(企業規模3,000人以上/雇用率2.6%以上)
• 不規則な勤務になることによる不調への対応が不安です。これに対しては事前対策が打ちにくいため、
事後対応となってしまいます。(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.3~2.5%)
• 緊急事態宣言による在宅勤務が長期化した場合、知的障害者が実務から離れる時間が長くなってしまいます。
(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.0~2.2%)
• 障害のある方はもちろん、妊婦の方、高齢の方など本来それぞれの特性に応じて、対応・配慮が必要とは思い
ますが、日々の変化による対応に追われそれぞれの特性に応じて十分な対応ができていないと思います。
(企業規模100~499人/雇用率2.0~2.2%)
• 発達障害の社員のメンタル対応(企業規模100~499人/雇用率2.6%以上)
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  • 2. © 2020 Mirairo Inc. 1.概要 ・・ P. 3 ~ 6 2.総括 ・・ P. 7 ~ 10 3.調査結果詳細 ・・ P. 11 ~ 17
  • 4. 4 項目 内容 目的 新型コロナウイルスの流行に伴い、企業の障害のある従業員に対する対応と、障害者の職場環 境を整備する際の課題を調査し、社会へ共有するため。 調査日 2020年4月13日(月)~ 4月27日(月) 調査対象 企業の人事担当者(障害者雇用の関係者) 回答数 68企業 調査手法 Webアンケート © 2020 Mirairo Inc. 調査概要
  • 5. • 回答者の業種、所属部署、企業規模、障害者雇用率は以下の通り。 回答者属性1/2 © 2020 Mirairo Inc. 5 222人 47人 47人 31人 24人 38人 n=68 54% 7% 4% 34%所属部署 人事・総務部 ダイバーシティ・CSR推進部 代表取締役 その他 4% 9% 4% 19% 12% 18% 34%企業規模 10人未満 10~49人 50~99人 100~499人 500~999人 1,000~2,999人 3,000人以上 n=68 n=68 n=63※任意回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 24% 30% 22% 24%障害者雇用率 1.9以下 2.0~2.2% 2.3~2.5% 2.6%以上 19% 9% 9% 9% 6% 6% 4% 4%3% 1% 1% 1% 26%業種 製造 メーカー 医療・福祉 運輸 小売(アパレル含む) 金融(銀行・保険・証券) IT・情報 不動産・建設 メディア・広告・印刷 飲食 エネルギー 商社(総合・専門) その他
  • 6. 18% 16% 16% 13% 12% 12% 10% 3% 0% 4% 8% 12% 16% 20% 肢 体 不 自 由 精 神 障 害 内 部 障 害 発 達 障 害 知 的 障 害 聴 覚 障 害 視 覚 障 害 そ の 他 雇用している障害のある従業員の障害種別 • 回答者の所属企業で雇用している障害種別は以下の通り。 回答者属性2/2 © 2020 Mirairo Inc. 6 47人 31人 24人 n=68※複数回答 ※その他の回答詳細※ ・難病 ・現在障害者雇用なし 等
  • 8. • 約8割の回答者が、新型コロナウィルスの影響で障害のある従業員の働き方に「変化があった」と回答。 • 約6割の回答者が、現在実施している障害のある従業員への対応について「不安はある」と回答。 総括1/2 © 2020 Mirairo Inc. 8 31人 24人 n=61 81% 19% 障害のある従業員の働き方に変化はありましたか? (例:在宅勤務、時差通勤 など) 変化があった 変化はなかった n=68 56% 44% 現在実施している障害のある従業員への 対応について不安はありますか? 不安はある 不安はない 約8割 約6割
  • 9. • 障害者の職場環境に「変化があった」と回答した企業のうち、 最も多かった変化は 「在宅勤務・テレワークの推進(41/55社)」 次いで 「通勤方法の切り替え・時差通勤の推進(30/55社)」 だった。 • 障害のある従業員への対応や職場環境整備についての詳細を回答した61の企業のうち、 16社が「障害のある社員に個別に対応している」と回答した。 • 自由回答では、 「会社提供のタクシーを手配している」 「不安になったら誰かに吐き出すよう、精神面のフォローをしている」 「聴覚障害のある方向けの音声文字変換ソフトの権限者を拡大した」 などの声が挙がった。 © 2020 Mirairo Inc. 9 • 「障害のある社員に個別に対応している」と回答した16社には、企業規模・業種・障害者雇用率に大きな偏り は見られなかった。 • 上記の結果から「個別の対応はどのような企業でもできる」ということが分かる。このような状況下では、で きることから実践し、 改善に向けた取り組みを改善・継続していくことが事例に挙がったような対応へと繋 げるポイントと言える。 そのためにもまずは、オンラインでの個別面談やアンケートの実施などを行うこと で現状を把握し、何ができるのかを障害のある当事者と一緒に考えることが重要である。 総括2/2 在宅勤務や時差通勤以外にも、自社独自の支援を実施 ミライロの見解
  • 10. © 2020 Mirairo Inc. 10 • 「障害者対応について、どんな不安があるか」という設問に対し、身体障害者に関する課題はあまり見られず、 一般的な感染予防やコミュニケーション不足についての不安が多かった。 • 最も多くみられたのは精神障害や知的・発達障害やに関する不安で、 「知的障害の社員の方々が、普段通りの勤務を取り戻すのに時間がかかる」 「不規則な勤務になることによる不調への対応が難しい」 という声が目立った。 【精神的なケア】【知的・発達障害のある従業へのケア】に不安に感じている企業が多数 総括2/2 ミライロの見解 • 不安として挙がった声の多くは、精神障害や知的・発達障害のある従業員への対応についてだった。新型コロ ナウイルスに関する課題は障害種別や環境により大きく異なることが別の調査からも分かっていたが、精神 障害や知的・発達障害のある方は、「非常事態」への対応を苦手とする方が多いことが理由と考えられる。 • 上記の結果だけを見ると、一見、精神障害や知的・発達障害のある従業員の課題は大きいようにも見えるが、 課題がある中にも希望はあると言える。これらの障害がある方はこれまでオフィスに毎日出社するのが難しく、 働き続けられないケースもあった中で、リモートワークや時差通勤が進んだことにより、こうした方々の働く 選択肢は増えていると考えられるためである。 • この機会に障害当事者と密にコミュニケーションをとり、より良い職場環境を模索することで、今後の障害者 雇用の可能性が大きく広がることに期待ができる。そのためには、今は障害のある従業員の特性に合わせた、 個別対応を進めていく必要がある。
  • 12. • 約8割の回答者が、障害のある従業員の働き方に「変化があった」と回答。 新型コロナウィルス流行に伴う障害者の職場環境変化の有無 © 2020 Mirairo Inc. 12 222人 47人 47人 31人 24人 38人 81% 19% 障害のある従業員の働き方に変化はありましたか? (例:在宅勤務、時差通勤 など) 変化があった 変化はなかった n=68 約8割
  • 13. • 障害者の職場環境に「変化があった」と回答した企業のうち、 最も多かった変化は「在宅勤務・テレワークの推進」、次いで「通勤方法の切り替え・時差通勤の推進」だった。 © 2020 Mirairo Inc. 13 222人 47人 47人 31人 24人 38人 新型コロナウィルス流行に伴う障害者の職場環境変化詳細 n=55※複数回答 41 30 5 5 2 11 0 10 20 30 40 50 障 害 特 性 を 考 慮 し 、 在 宅 勤 務 、 テ レ ワ ー ク を 推 進 し た 通 勤 方 法 を 車 に 切 り 替 え る 、 時 差 通 勤 を 推 奨 す る な ど 、 通 勤 に 関 す る 配 慮 を し た 相 談 員 を 配 置 し た 障 害 特 性 に よ る 障 壁 の 解 消 を サ ポ ー ト す る た め の ツ ー ル を 導 入 し た 音 声 読 み 上 げ シ ス テ ム な ど ネ ッ ト ワ ー ク シ ス テ ム を 整 備 し た そ の 他 貴社に勤める障害のある従業員に向けた対応策にはどんなものがありますか 当てはまるものを全てお選びください (件) ※その他の回答詳細※ ・難病 ・現在障害者雇用なし 等
  • 14. © 2020 Mirairo Inc. 14 ■障害のある社員に個別に対応している • 感染による重篤リスクを下げるため、基礎疾患のある社員や脊損、頸損社員を自宅待機にしました。公共交 通機関利用の知的、精神、発達、視覚障害者社員は会社提供のタクシー通勤をしています。 精神不安者が 増えてきたので、職場で健康管理メンバーが面談を実施します。(企業規模100~499人/雇用率2.6%以 上) • コロナウィルス感染のリスク軽減策として、在宅勤務が難しい障害者メンバーに対しても、各人毎の課題を 設定し、在宅勤務を実施しています。(企業規模10~49人/雇用率2.6%以上) • 聴覚障害のある方向けの音声文字変換ソフトの権限者を拡大しました。(企業規模3,000人以上/雇用率 2.6%以上) • オフィスと同様の環境に向けて、視覚障害の社員に向けては自宅へのモニター設置※聴覚障害の社員に向 けては音声文字変換ソフトを本人・上司へ再案内を実施しています。(企業規模3,000人以上/雇用率 2.6%以上) • 事務系の業務を担う社員(身体 ・精神)には在宅勤務を推奨 、知的障害者は、在宅にて業務スキル習熟の ための各種訓練メニューを実施しています。(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.0~2.2%) ※弱視の方の中には、大きな文字や至近距離でないと見えない・見えづらい方がいます。 モニターを設置することで、ノートパソコンより文字を大きく表示できたり、 至近距離で見る場合は姿勢が維持できるため、目や体への負担を減らすことに効果的な場合があります。 障害のある従業員への対応や職場環境整備について詳細 ※抜粋1/2
  • 15. © 2020 Mirairo Inc. 15 ■心のケアを重点的に行っている • 在宅勤務や在宅休業を実施しています。心身の健康の維持を最優先として、不安になったら誰かに話して吐 き出すことを相互の約束事にしました。(企業規模10~49人/雇用率2.6%以上) ■障害のあるなしにかかわらず、感染予防の対策をしている • 障害有無に関係なく、公共交通機関を利用しての通勤の感染リスク軽減のため、自家用車での通勤を許可し ています。(企業規模3,000人以上/雇用率2.6%以上) • 現在、在宅勤務中のため、詳細はわかりません。 落ち着いたところでアンケート調査の予定です。(企業規 模3,000人以上/雇用率2.3~2.5%) • 障害のある社員に対し、特別な対応策は行っていません。他の社員と同じくリモートワークなどの対応を 行っています。(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.3~2.5%) 障害のある従業員への対応や職場環境整備について詳細 ※抜粋2/2
  • 16. • 約6割の回答者が、障害のある従業員への対応について「不安はある」と回答。 現在対応している職場の障害者対応について不安はあるか © 2020 Mirairo Inc. 16 222人 47人 47人 31人 24人 38人 56% 44% 障害のある従業員への対応について不安はありますか? 不安はある 不安はない n=61 約6割
  • 17. 現在対応している職場の障害者対応について不安詳細※抜粋 © 2020 Mirairo Inc. 17 身体障害に関する課題はあまり見られず精神的なケアや 知的障害や発達障害のある従業員に対するケアに不安に感じている企業が多く見られた • 自閉症の障害者もおり、長期の自宅勤務はいい影響は与えないと考えています。 また生活のリズムも乱れ、体調不良となる可能性があります。(企業規模3,000人以上/雇用率2.3~ 2.5%) • 通常営業再開後、特に知的障害の社員の方々が、普段通りの勤務を取り戻すまでの時間に少し不安がありま す。 通常に戻った後、どのように出勤スケジュールを組んでいけばいいのでしょうか。 (企業規模3,000人以上/雇用率2.6%以上) • 不規則な勤務になることによる不調への対応が不安です。これに対しては事前対策が打ちにくいため、 事後対応となってしまいます。(企業規模1,000~2,999人/雇用率2.3~2.5%) • 緊急事態宣言による在宅勤務が長期化した場合、知的障害者が実務から離れる時間が長くなってしまいます。 (企業規模1,000~2,999人/雇用率2.0~2.2%) • 障害のある方はもちろん、妊婦の方、高齢の方など本来それぞれの特性に応じて、対応・配慮が必要とは思い ますが、日々の変化による対応に追われそれぞれの特性に応じて十分な対応ができていないと思います。 (企業規模100~499人/雇用率2.0~2.2%) • 発達障害の社員のメンタル対応(企業規模100~499人/雇用率2.6%以上)