パルクールのリスクについて簡単にまとめています。

1. パルクールのリスク
合同会社SENDAI X TRAIN
代表：石沢 憲哉

2. 外傷のリスク
• 転落、転倒、衝突、破損などにより生じた外傷が重症であれば、命
の危険も充分に有り得る
• 頭部や胴体などの生命維持に必要な部分に致命傷を与えてしまう
可能性もある

3. 法律、条例違反のリスク
• 本来パルクールを実施して良いという許可が下りている場所は日本
には1箇所もないため、器物破損、器物汚染、不法侵入、侵犯など
気付かないうちに法律や条例を違反してしまっている可能性もある。
• 公園であっても不当占有、集合、迷惑行為などといった見方をされる
こともあるため、十分に注意して実施する必要がある。

4. 施設、設備、用具のリスク
• 日本国内にパルクールに対応する施設、設備、用具の販売などをし
ている企業はまだ無し
• パルクール自体に関する適切な安全基準を持たせる決まりや法律
も無し。つまり、現行の施設、設備、用具はいわゆるJIS規格などの
安全規格や基準を通ったものではない
• 現在のパルクール関連施設、設備、用具は、手作りやオリジナルに
よる試行錯誤の段階のものなので、不具合や予期せぬ出来事が生
じる可能性は十分に有り得る

5. 健康管理と身体能力のリスク
• 日本では、適切な健康管理をしながらパルクールの指導を実施でき
る場合も少ない。不適切な健康管理の中、指導を継続し健康状態を
悪化させたり、事故や怪我を誘発させてしまうことも十分に有り得る。
また、応急手当や緊急時対応などの知識や経験がないコーチでは、
万が一の有事に対応はできない
• 外傷事故に対応できる医学的知識や緊急時対応方法など、適切な
事前リスク管理と事後リスク管理が出来る人材が少ないことが非常
に大きなリスクである

6. 自然条件のリスク
• 屋外で実施するパルクールは自然条件によってリスクが左右される
• 朝は気温差で地面が濡れていたり、日中は熱中症や火傷、夜間は
照明の不足による事故
• 地震、雷、津波などにおける対応などなど

7. 経済的なリスク
• 現在の日本にはパルクールが適応になるとされている保険は一つ
も無い（※個人で掛けている傷害保険などは除く）
• パルクールを提供する側も、経済的なリスクを背負いながら実施す
ることを強いられている
• 重大重症な事件になった場合（刑事責任）に賠償などが発生したら、
被害者も加害者も大変なことになってしまうような状態